2025年10月 1日 (水)

諏訪湖のマイクロプラスチック

_s2_20251001090001 クリーンレイク諏訪で気になる展示を見ました。
諏訪湖畔で集めたヨシ約200g(乾燥質量)の中に含まれていたマイクロプラスチックを見せる展示です。
黄色枠で示したのは人工芝とプラ被覆肥料の殻、これが気になりました。

こんなにもヨシの中に殻が紛れ込んでいることにビックリだが、これの意味することはなんだろう?と考えました。

農地で使ったプラ被覆肥料が河川から流入したのでしょうね。水田の場合は肥料を放出して軽くなった殻が流れ出すことが想像できます。

流出の際、殻にまったく肥料成分が残っていない、ということはなく、ごく微量の肥料は付着しているように思えます。
そもそも、こんなにも流れ出すとなれば、水田の肥料成分の一部は流れ出ているのではないでしょうか。
畑の場合は水田ほどには殻が流出することはないでしょうが、地中に浸透した肥料成分が、あるいは地表を流れる水とともに肥料成分が諏訪湖に流れ込むことはありそうだと考えました。

諏訪湖を浄化するには、集水域(降った雨が諏訪湖に流れ込む区域、諏訪湖の場合は諏訪湖面積の約40倍の面積に及ぶらしい)をよく調べ、諏訪湖の生態との因果関係を明らかにしていくことが必要ではないでしょうか。
調べると、過去にそのような研究はあるようですが、諏訪湖浄化にはさらなる研究が必要な気がしてなりません。

#マイクロプラスチック #諏訪湖

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2025年3月15日 (土)

地域にとって望ましい再エネを考えよう

環境エネルギー政策研究所(ISEP)は2020年から開催してきた「地域にとって望ましい再エネ研究会」の研究成果として「地域にとって望ましい再生可能エネルギー・チェックリスト 太陽光・陸上風力 ver. 1.0」を策定し発表しました。
ISEPは、
”このチェックリストを対話の共通基盤として活用することで、特定の再エネプロジェクトが地域に十分な配慮ができているか、確認を促すことが可能になります(各チェック項目の達成度合いをもとにプロジェクトの優劣を決めるものではありません)”
としています。
このチェックリストに各地域の特徴や事情などを加味してカスタマイズすれば、さらに有用なものになるのではと思いました。
※PDF版だけでなくWord版およびPowerpoint版も公開(DL可能)してくれているので編集などして活用できます
詳細およびチェックリストのダウンロードはこちらから:

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2024年4月11日 (木)

なぜ?どうして?の重要性

001 下諏訪で開催された「檻の中のライオン」講演会で、講師の 楾 大樹さんは「なぜ?」と考える重要性を繰り返し話していました
「これはなぜこうなっているの?」

この時は憲法の話でしたから、例えば「なぜ私たちには基本的人権があるの?」といったように

理由や原因を考えることはとても大切です
「どうしてこうしないといけないの?」
「国がそう決めたから」
「国って誰、何?」
「決めたことに間違いはないの?」
「どうしてそう決めたの?」
なぜ?はいくらでも出てきます、深く深くなぜを繰り返すことも必要ですね
そうやっていくと、思い込んでいたこと、もっと言えば思い込まされていたことがいろいろと見つかります
不要なこと、どうでもよいことを認識し、本当に悩まなくてはいけないことで悩み、答を見つけて、行動する、そうありたいなあと思います

イラストはぼくが講演やワークショップの時によく使う”問いくんと解さん”です(special thanks to 山城 まゆみさん )
楾さんの話を聞いて、あらためて問いを立てる大切さを多くの人と共有していこうと考えました

#檻の中のラ001

001オン

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2023年4月17日 (月)

議長国が足を引っ張ってどうする、石炭火力全廃は異次元の少子化対策の一つとなるはず


議長国が足を引っ張ってどうする、石炭火力全廃は異次元の少子化対策の一つとなるはず

4/15-16、札幌でG7気候・エネルギー・環境相会合が開催されコミュニケが採択されました。
ぼくは石炭火力全廃がどうなるか注目していましたが、他国が全廃時期明記を要求する中、議長国である日本の反対により全廃時期を決められず、昨年とほぼ同じ表現に留まりました。
当該部分であるコミュニケの第66項前半の原文と和訳(DeepL翻訳に一部加筆)を示します。

温室効果ガス排出が増え続ける現状をふまえると、昨年と同じというのは大きな後退を意味します。議長国の主張でこうなってしまうのなら日本には議長国の資格がありません。

気候崩壊を防ぐことは大いなる「異次元の少子化対策」になるはず。
言行が一致しない政権、政党をこのままにしてよいのか?
統一地方選挙においても重要な観点だと思います。

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2022年10月15日 (土)

気候変動やゼロカーボンの基礎を話します(10/17参加申込締切です)

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●受講対象が大幅拡大、申し込み締切も延長❗️
過日お知らせした時には「松本地域の小中高教員」「第1回研修(10/18実施)の申し込み締切は10/12」としましたが、大幅変更となりました。
■松本地域管外の方、教員でない方も参加できます
■申し込み締切は10月17日(月)
となりました❗️研修はオンライン開催です。
参加申し込みはながの電子申請サービス、あるいは松本地域振興局 環境・廃棄物対策課 橋詰さんにメールしてください。
E-mail : matsuchi-kankyo@pref.nagano.lg.jp

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2022年3月11日 (金)

●2022年を社会の変革(transforming our world)へと動く年に

昨年の大晦日、「2020年をピークアウトの年にしよう」と投稿した。ピークアウトとはCO2の排出がピークを迎え減少へと転じることだ。2020年、COVID-19の影響でCO2排出は前年から5%以上減少した。ピークアウトできるチャンスであった。
だが現実はリバウンドを起こしてしまった(グラフ参照)。
どうすればピークアウトできるのだろうか?
ピークアウトする社会になるのだろうか?
「DRAWDOWNドローダウン― 地球温暖化を逆転させる100の方法」( https://drawdownjapan.org/ )に書かれていることをすみやかに着実に進めるべきであることは言うまでもない。
だがそれには、それらを進めようという大きな社会的意思が必要だと思う。その意思形成がなければ、相変わらず「できることから始めよう」で止まってしまいそうだ。
できることから始めることは、物ごとの取りかかりとしては大切なことだが、その意識のもとでは、できることをやった次に、このままではできないことへと進めない。
次のステップ(このままではできないこと)、それは非常に大きなステップとなるはずだが、そこに進むには社会的意思形成が欠かせない。
その社会的意思形成は為政者が決めて上から押しつけるものではなく、生活者の意識から形成されるものでなければならないと思う。 
その時に重要なのが環境倫理だ。
日本に環境倫理学を持ち込んだ加藤尚武さんは、環境倫理学の主張は次の3つであるとした。
1) 自然の生存権:人間だけでなく、生物の種、生態系、景観などにも生存の権利があり、勝手にそれを否定してはならない
2) 世代間倫理:現在世代は、未来世代の生存可能性に対して責任がある
3) 地球全体主義:地球の生態系は開いた宇宙ではなく閉じた世界である
※出典:「環境倫理学のすすめ」、加藤尚武
なぜ環境倫理が重要なのか?
それは環境倫理が、社会のしくみやきまりを作るうえでの基礎あるいは前提となるものだからだ。
環境問題の解決では個人の心がけやライフスタイルを変えることが提唱される。大切なことである一方、多くの人は疑問を持つのではないだろうか。こんな個人の取り組みだけでできる改善などたいしたことではないのではないか?こんなことでは気候変動は緩和しないだろう、と。その通りである。
そこに環境倫理を持ち込むことで、社会全体の基礎、社会のあり方の規範に関心が向き、考え、その結果として社会の思想がなされるようになるはずだ。
環境倫理を理解し意識することにより、個人の心がけレベルの意識は、社会の基礎や前提へと向き、社会を変えなければという考えが醸成されていくだろう。
これから10年間弱のうちに大改善しなければならない環境問題には気候変動と生物多様性がある。
どちらも根本からの取り組みが欠かせない。どのようなことが根本なのか、それを示すのが環境倫理の3つの主張である。
環境倫理の主張を理解し、広めていこう。
そして大事なことは、環境倫理の主張に基づいて気づいたこと、考えたことを口に出すなり、文章にするなり、自分以外の人に伝え、共有し、語り合うことだ。
それが社会を変革していく力となる。
2022年を、社会を変革していく動きが実感できる年にしたい。
みなさん、一緒に取り組みませんか?

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2021年7月14日 (水)

●諏訪バイパスに関する共通認識


諏訪バイパスについて、おそらくいろいろな意見や主張があります。
それでも、次のことは共通の認識だろうと思います。
1)地面の中のことは正確にはわからない
2)正確に知るためには調査が必要である
3)諏訪バイパスは大きなトンネルを掘る計画である
4)トンネルを掘った場合、影響の大小はともかく、必ず影響は生じる

4)について言えば、もしも何らかの裏付けある確たるデータによって、トンネルを掘った場合の影響をかなり正確に見積もることができ、住民の暮らしに大きな悪影響や危険を生じることがわかった場合はトンネルは掘ってはいけない、ということも前提付きではありますが、共通の認識だろうと思います。

このように整理すると、2)が十分に行われているのかどうか、この点が重要だということがわかります。
1)は事実です。3)は人間の意思で決めることができますが、現時点では賛否とは無関係に、これが前提条件となります。
4)も影響の有無という観点で言えば、影響はあるとするのが合理的な考え方です。

2)は、言葉を変えれば「工事しようとしている地面の中が正確にわかっているのかどうか」という論点に落とし込むことができます。
この部分を徹底的に検証する必要があります。

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2020年7月19日 (日)

グレタさんの公開書簡に賛同署名を!

7/16、グレタさんがEU首脳に公開書簡を送りました。
数千人の署名が添えてあり、ビリー・アイリッシュも署名。


気候変動を「危機」としてとらえ対策を強化するよう求めるもので、「ecocide:エコサイド(大規模な環境破壊)」を国際刑事裁判所(ICC)で裁かれる国際的犯罪とするよう提唱しています。
" EU member states must advocate to make ecocide an international crime at the International Criminal Court "

今も署名を集めています。ぼくは署名しました。
署名は以下のリンク先から、みなさんも参加を!

公開書簡の内容と署名

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2019年1月20日 (日)

地層処分

1月19日、松本で開催された「科学的特性マップに関する対話型全国説明会」に参加した。このタイトルでは多くの人には何の説明会かわからないだろうが、原発由来の高レベル放射性廃棄物の地層処分についての説明会である。
参加前、参加中といろいろ考えたり気づいたことから2点に絞り書いている。一つは説明会の運営、もうひとつは日本学術会議による回答書である。
●説明会の運営
NUMOからの説明後の質疑応答は数名毎のグループの中でのみ受け付けるとの主催者方針に対して、参加者から10分程度でよいので全体での質疑応答時間をとってほしいと複数の要望が出された。参加者全体で共有すること部分があることも必要との観点からの要望だ。
主催者はグループ質疑の方が多くの人の質問に答えらえるからとの説明を繰り返すのみ、最後はこの説明会の責任者と称する人が登場して、事前に予定した進行以外は認めないと一方的に宣言した。
責任者のなすべきことは、参加者の要望を理解し折り合いのつく運営を臨機応変に進めることだろう。グループ質疑に90分とっているのだから、その中の10分を限定時間として全体質疑にあてることに不都合があるとは思えない。最低でもなぜその要望に応えることができないのか合理的な説明が必要だ。
責任者の務めは一方的な宣言をすることではない。
●日本学術会議の回答
日本学術会議は内閣府原子力委員会からの審議依頼を受け、「高レベル放射性廃棄物の処分について」との回答を提出している( http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf )。
この回答には次のような重要な記述がある。
1)エネルギー政策・原子力政策における社会的合意の欠如のまま、高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定への合意形成を求めるという転倒した手続きを進めていると判断している
2)高レベル放射性廃棄物の「総量管理」
3)暫定保管によるモラトリアム期間の設定
4)公正な立場にある第三者が討論過程をコーディネートすること。その理由は「政策論争の一方の陣営が、同時に討論過程の管理者となっているような場合には議論の公正な管理はできない」としている。
この回答を受けてどのように進めようとしているのか、まずそこが重要だと考えているが、回答とこの説明会との関連性が把握できず、それを知りたいと思い説明会に参加した。
 
学術会議の回答を受けどのようにしようとしているのかと質問したところ「ひとつの考えとして聞きました」との説明だった。
 
この説明会が地層処分ありきの証拠づくりとならないよう、国民の監視が大切だ。

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2018年10月 7日 (日)

「教科書を信じない」とはどういうことか、しっかり考えよう

京都大学特別教授の本庶佑さんがノーベル医学・生理学賞を受賞することになり、10月1日夜の記者会見を聞いていたら、とても興味深く、ぼくなりの解釈で「その通りだ」と思ったことをおっしゃっていました。
「教科書に書いてあることを信じないで、常に疑いを持ち」というものです。
 
NHKのNEWS WEBによれば、研究者を目指す子どもたちへのメッセージを聞かれ、本庶さんは次のようにおっしゃいました。
「研究者にとっていちばん重要なのは何を知りたいかと思うこと、不思議だと思う心を大切にすることだ。そして、教科書に書いてあることを信じないで、常に疑いを持ち、本当はどうなっているのかという心を大切にする。自分の目でものを見て納得するまであきらめない、そんな小中学生がぜひ研究の道を志してほしい」
 
ぼくは記者会見を聞きながら、「教科書を信じない」というフレーズだけが注目され、ひとり歩きしてしまいそうだなとも思いました。
 
これは研究者を目指す子どもたちへのメッセージとして問いかけられたことへの答えであり、だからこそ「そんな小中学生がぜひ研究の道を志してほしい」と締めくくっているのだと思います。
 
本庶さんの真意は本庶さんでなければわかりませんが、ぼくなりの解釈として「自分で考えよう、自分の頭で考えよう」ということだと思いました。もう少し正確に言えば、本庶さんの言葉に触発され、そのことを強く頭の中に描いたということです。
 
ふだん仕事をしていると、証拠・証明や裏付け(よくエビデンスという言葉をよく使いますね)を求められます。必要なことであり、ぼくも重要視しています。
ただ、思考がエビデンスで止まってしまってはいないか?
このことを常に自分にも、まわりにも問いかけることが大切で、それを怠ってしまってはいけない。本庶さんの話でそのことを強く考えました。
 
エビデンスが本当に正しいのか、その意識も必要ですし、大切なことはエビデンスをもとに「ではどうするか」と自分で考えることです。
でも往々にして「エビデンスがこうだから、それに従おう」となりがち。
エビデンスを重視することと、エビデンスを鵜呑みにすることは大きく違います。
エビデンスを鵜呑みにして物事を進めることは、正しいやり方のように見えて、実は自責でなく他責にしてしまっていると言えます。
 
本庶さんのお話で、自分のふだんの考えや行動を自戒し、自分で考えることを徹底していこうと思いました。

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