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2009年10月 4日 (日)

待合室の光景

今日は長野県聴覚障害者協会主催の講演会で講師をつとめてきた。
これについてはまた機会があれば書くとして、講演が終わって帰るときに気になるものがあったので、それを紹介してみよう。

今日の講演会の会場は安曇野市三郷公民館。最寄駅はJR大糸線の一市場駅だ。
講演を終え一市場駅まで歩いていき、待合室で電車を待っているときに気がついたのだ。まずは写真を。

Photo

待合室の壁には数多くのポスターやチラシが張ってあった。これを見て何か気づかないだろうか。

電車が来るまで少し時間があったので、張ってあるもののキャッチコピーだけメモしてみた。
・やめよう、危険なかけこみ乗車
・電源OFF!優先席付近での携帯電話
・水墨画県展
・駅や車内での暴力行為は犯罪です
・そのまま自転車持ち込まないで
・融資保険詐欺に注意!!
・架空請求詐欺急増中!
・「振り込め詐欺団」の「アジト」に関する情報を求めています
・けん銃110番報奨制度
・八王子スーパー強盗殺人事件
・行方不明の人を捜す相談所開設
・重要手配 その1
・重要手配 その2
・駅や車内のマナーアップにご協力を
・国際手配中の日本赤軍
・指名手配
・この男にも許さない ダガーナイフ所持禁止

お気づきだろうか?
3つめの「水墨画県展」以外は、「これをやってはいけない」というような禁止や注意を訴えるもの、あるいは犯罪関係の情報提供を呼びかけるもの、そんなものばかりだ。
いやはや殺伐とした待合室だよなあ。

そりゃまあ呼びかけのポスターを張る場所として駅の待合室を使おうってことはわかるけど、それにしても、と思ったわけだ。一市場駅は安曇野にある。駅を出て少し歩けば素晴らしい景色が広がっている。そういう景色を堪能してきた人たちが駅にやってくると目にするのがこれらのポスターというわけだ。
あるいは、通学の高校生は毎日これを目にして学校に行くのだ。

こんなポスターばかり張って、それを見る人たちの精神状態はどんなものだろうか。
もうちょっと工夫はできないだろうか。

それとも今の世の中、伝えるべきことがこんなことばかりになってしまっているということなのだろうか。

いずれにせよ殺伐とした気持ちにさせる待合室だった。
安曇野を走るローカル線の駅の待合室だけに、よけいにそのミスマッチが気になった。

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