科学が大切
昨日の続き。
時として、科学や技術が悪だとされることがある。諸悪の根源は技術や科学の進展にあるような言われ方をすることもある。
ぼくは決してそのようなことはないと考えている。
たしかに、例えば環境問題についても科学や技術との関連性は深い。現象だけを見ていれば、こんな技術が生まれなければこんなことにならなかったのに、そんなふうに思わせてしまう悲惨な事例はいくつもある。
しかしそれとて、技術や科学が悪いのではない。あくまで人間が悪いのだ。ぼくはそう思う。
科学は大切だ。
科学そのものも大切だけれど、今、ほんとうに求められているのは科学というものを正しく理解する力、科学的な見方や考え方、そういったものだと思う。もっと端的に言えば”考えること”だと思う。
すぐに答を聞きたがる。答というものが存在しているのだと思っている。どうもそういった感覚が蔓延してしまっているような気がしてならない。
何ごとも自分の頭で考える、悩んでみる、それが大切なことであり必要なことだ。
環境問題にしても、考えることなく、目の前に示された解決策もどきに飛びついてしまっては、結局あらたな環境問題を生むだけだ。
電気自動車がエネルギー問題や気候変動を解決してくれるわけではない。電気自動車という手段を手にしつつある我々が、それをどう使うのかということにかかっている。そもそも電気自動車が必要なのかどうか、そこにも立ち戻ってみる必要性だってあると思っている。
みんなが電気自動車というものについて、自分の頭で考えること、まずここからなのだ。
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