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2010年6月 8日 (火)

菅さんの首相就任会見を見て

なかなか感慨深いものがあった。

ひとつには、ついにぼくの母校からも首相が誕生するようになったのか、ということだ。東京工大から首相が出るとはねえ。

会見の話を聞いていて、ぼくはよい印象を持った。自分の言葉で話していると感じたし、浮ついたところもなく誠実に話をしていると思った。いわゆる紋切り型の内容ではなく、自分で考えていることを自分の言葉で語っていたのだろう。内容も、今後の国家のあり方について新しい、そして大切な考え方を述べていた。

「表紙のすげ替えだ」と叩く人も多い。叩くことを目的にしている人たちにとっては、何を話そうと聞く耳を持たず、叩くための材料だけを探しているのだろう。だがここはひとつどうだろう、叩くことなどいつでもできる。いったんはみんなで力を合わせる、力を合わせるのがいやなら、せめてもう少し建設的な議論をしてみる。そういったことに一致団結できないだろうか。ただ叩いていても、日本が良くなるわけではない。新しいリーダーが出たときに、まず叩くことから始める、こういう姿が若い人たち、そして国民全体によい影響を与えるとはとても思えない。特に、若い人たちにそういう姿ばかり見せていてよいのだろうか。
そんな姿を見せておいて、若者に「今の若いやつらは」などと言う資格はない。

主張の違いはあるが、ともかくよりよい社会のために議論しようじゃないか、それをやったうえで国民に判断してもらおう、たまにはそうやってみたらよいのに。

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