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2010年11月19日 (金)

とある展示会にて

昨日は東京出張だった。
午後からの会議のための出張だったが、早めに出発し午前中は品川駅付近をうろうろしていた。

というのは、品川駅前にショールームを持つ大手文房具・事務用品メーカーの展示会が開かれていたからだ。
事前に招待状を頂戴しており、「エコ」+「クリエイティブ」をコンセプトに展示するとのことで、期待して会場に向かった。

まずは会場の入り口。異様、は言い過ぎとして何となく違和感を感じさせる雰囲気だった。黒いスーツの社員がずらっと並んでいて、ちょっと入りにくい感じ。
受付ではがっくりしてしまった。
招待状をもらってはいたものの、それには「受付をスムーズにするために、何日の何時に入場予定か事前にホームページで入力せよ」とのやや高飛車な印象を感じてしまう指示があった。まあ、これだけ指示するのだから、どんな受付になっているのだろうという興味は高まっていた。
ところが受付には行列が。さんざん待たされてしまった。それでがっくりしてしまったのだ。

どうも機械トラブルのようだ。

受付窓口はAからEかFくらいまで、来場者の属性によって振り分けられており、ぼくはBを指示されていた。Bの窓口で受付をしないといけないということだった。
そのBでのトラブルだ。

他の窓口には並ぶ人もいないのに、Bだけ行列ができている。
そのうちに、Bではない窓口でも受付けるようにしたみたいだが、そのことをきちんとアナウンスする人がいない。
なにか小さなこえでボソボソ言っているだけで、並んでいる人たちには伝わらない。
とんだ事前登録システムだった。

機械を使うのは構わないし、事前登録も構わない。しかし機械にはトラブルはつきものだ。その時にどう対処するのか、今回の受付はただオロオロしているだけで、あの対応はかなり印象を悪くしていたように思う。

ぼくは機械のトラブルを批判したいわけではない。トラブル後の対応に問題アリと言っているのだ。
あれだけ、事前に来場時刻まで入力させるようなことをしておきながら、ちょっと機械が不調になっただけで行列を作ってしまうようでは、用意したシステムと、それを扱う人間とのギャップが大きすぎたのではないか。
あまりにも機械に頼りすぎているのではないかと感じたのだ。

特に今回は大手の事務用品メーカーだっただけにとても残念だ。文房具や事務用品は、人間との接点が非常に多い。ぼくは文房具売り場を歩くのが大好きだ。だからこそ、人との接点、人を気持ちよくさせることにもっと気を使ってほしいなあと思ったのだ。

会場内は来場者よりも多いのではないかと思われる黒いスーツの社員であふれかえっていた。
受付にしても、普段はそういう仕事をしていない人たちが駆り出されていたのかもしれないし、トラブルも予想外だったりしたのだろう。でも、もう少し人の顔をみた対応ができればと思わずにいられなかった。

以上、この会社を批判するように書いてしまったが、これは自分たちにも十分にあり得ることだと、そう思いながらこんなことを考えたのだ。心したい。

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