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2011年1月21日 (金)

『ガラスの地球を救え』

昼休みに会社を抜け出し郵便局に行った。
「日本国際切手展2011」の切手を買うためだ。
ぼくは切手マニアではないが、今回は買う理由がある。
それはこの切手が、こんな切手だからだ。

鉄腕アトムと言えば手塚治虫さんだ。
手塚さんの本にこんなのがある。
『ガラスの地球を救え』
Photo

手塚さんの最後のメッセージとなった本だ。

自然や人間性を置き忘れ、ひたすら進歩をめざす科学技術がもたらす悲劇。
合理主義や生産至上主義で社会は疲れきってしまう。
自然を見つめるまなざしの大切さ、命の尊さ。戦争や差別など絶対にあってはいけない。
最後のメッセージとなった本著からは、自らの体験をふまえた手塚さんの思いがストレートに伝わり心に沁みてくる。

手塚マンガを目にしたことのある人すべてに読んでほしい本だ。

鉄腕アトムを科学礼賛、科学万能、その象徴のように思っている人も多いのではないだろうか。
だがそれは違う。
科学の素晴らしさとともに、科学ではなしえないこと、人間が失ってしまってはいけないもの、持ち続けるべきもの、そういったことを伝え続けてきたのが手塚さんのマンガだと思う。

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