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2011年4月 2日 (土)

企業の目的は利益追求ではない

よく聞くセリフ「企業の目的は利益を出すことだから」、「会社の使命は利益」。
だから、何をするにしても「利益が出るのかどうか」、それが判断基準になるわけだ。

ぼくが思うには、これは大きな間違いだ。
たしかに”営利団体”という言葉があるくらいで、企業と利益は切り離すことはできない。
だがそれは、利益を出しても構わない、ちゃんと使命を果たしているのであれば知恵と工夫でたっぷり稼いでも、それはそれでよい、という程度のことなのではないか。

では目的は何か?使命は何か?

「社会の役に立つこと」、これが企業の目的であり使命であるはず。
その使命を果たした結果として利益がついてくるのだ。
そして使命を果たすための企業活動を永続的に続けるためには、赤字では続くはずはないので、ちゃんと金銭面でも続くように考えたうえでやるということだ。採算が取れるというのは、社会における自分の役割を果たすための条件、つまり安定して役割を果たすという条件を整える、そういう意味だと考えている。

いろいろな価値を、ただ金額という数字におきかえてしまった今の社会。
お金という尺度でしか考えない社会。
原発と言う化け物をのさばらせてしまったのも、このお金で考える社会に大きな原因があるだろう。

その結果が、地震や津波で苦しんでいる人をより一層苦しめこそすれ、何の役にも立たず、それどころかもはや世界中に迷惑かけまくり、そして悲しいことにきっと世代をまたいで大きな負の遺産を残してしまうのだ。

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