心して行け、伏見稲荷
今日は待ちに待った『自然エネルギー学校・京都 2011』の初日だ。会場が京都であり、出かけるにはかなり遠い場所だが、何しろ京都は京都だ。勉強のために京都に通う、たまにはそんな贅沢もいいだろうと、行かせてもらうことにした。
京都駅着は10:20。講義は午後からなので、それまでの時間をどう過ごそうか考えた。あまり遠くには行けないし、何カ所にも行くこともできない。そこで、講義の会場に向かう途中にある伏見稲荷にお参りすることにした。
伏見稲荷。前々から一度は行きたいと思っていた。朱色の鳥居が延々と連なる光景を見たかった。
伏見稲荷は今年が「おいなりさん御鎮座1300年」とのことで、本堂の改修工事中だった。
何しろ何の予習もせずに行ったので、本堂への参道、あるいはその近くによく写真で見る鳥居の回廊があるのかと思っていた。
だが、仮社殿でお参りまで済ませても、何もそのようなものはない。
よく案内をみると、社殿の裏手の山にその鳥居の回廊がめぐらされているのだ。鳥居の数は5000基以上とのこと。すごいものだ。
案内板を見ると、山頂まで1.5キロメートル、徒歩30分とある。さて、どうしたものか。
時間はちょうどよい。山頂までは行けそうだ。
だがこの暑さ。京都駅でのぞみから下車したとき、サウナ風呂に入ったのかと思ってしまった。
その中での山登りはちょっときつそうだ。しかも午後は肝心の講座があるし。
しかし、坂や階段を見ると登らずにはいられなくなる習性、これは上諏訪中学・諏訪清陵と6年間、毎日階段や坂道を登ったせいだろう、この習性のせいかどうかわらなんが、ともかく登ってみようと思ってしまった。
登り始め、最初はわりあいと楽だ。まわりにも大勢の人が歩いている。
だが、だんだんと登った階段の数の増加とともに、歩く人はめっきりと減っていく。
そして、吹き出す汗。
心を「後悔」の気持ちが少しだけ吹き抜け去っていく。いやいや、そうではない。
ここまで登ったのだ。あと少しじゃないか(その時点では少しと思ったが、実はそうではなかった)と、自らを励ます。
鳥居の回廊は、森の中に張り巡らされているので、基本的には木陰、木々の間を通る風は涼しかった。
汗が吹き出る。足も疲れたが、そっちは何となりそうだ。
お願いしたいこともあって登り始めたのだ。やはり山頂まで行かなければ、ご利益も期待できないだろう。
途中でくじけそうになりながらも何とか山頂に到着。さすがに達成感がありました。
しかしまあ、このクソ暑い日に、京都で山登りとはねえ。ちなみにぼくが歩いた道だけでは、全山を歩いたとはいえない。
おそるべし、伏見稲荷。
伏見稲荷には、心して行け。
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コメント
伏見稲荷に行く時は、飲み物を持参するか買ってからのぼらないといけないですね。ご利益ありますように。
投稿: みかっち | 2011年8月28日 (日) 01時58分