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2012年2月23日 (木)

3つの約束、声なき声に耳を傾ける

先日のブログで3つの約束について言及した。
今夜は、まだきちんと書いてなかった「3.声なき声に耳を傾ける」について書いてみよう。

自然エネルギーネットまつもとの立ち上げに際して、3つの約束をかかげた。どれも大切なことだ。
どれも大切なのだが、よくよく考えてみると、この自然エネルギーネットまつもとの意義として最も大切なことはこの「声なき声に耳を傾ける」ということだと思う。

ぼくはこのことをぼんやりとは考えていた。でもはっきりと気づかせてくれたのは、大切な友だ。ありがたいことだ。
設立総会の時に、できれば集まった人たちが互いを知り合えればと思っていた。何か自己紹介のようなものができればと思った。だが時間も短い。どうしよう?
どちらからと言えば、手法のことで悩んでいた。
そのことを友だちに相談した。
するとその友だちは「自己紹介をしたくない人もいるんだよ」と教えてくれた。自己紹介は、知らない人同士を知り合わせるために行う行為だ。つまり、自分の知らない人の前で、初対面の人に対して、いきなり、それも自分の抱負だとか希望だとか、内面に関わるようなことを話すことになってしまう。見ず知らずの人に、そういうことを話すことに大きなためらいや負担を感じる人がいる、それも少なからずいる、と教えてくれた。
自分の気持ちをふるい立たせて参加した人がいたとして、もし望まぬ自己紹介をしたら、そのことがきっかけになって会へのさらなる参加をためらうかもしれない。

さらに、そういう人たちこそ大切にしたい、とも教えてくれた。自己紹介にためらいを感じる人たちも、今のままの社会ではだめだ、変えたい、そういう気持ちは持っている。でもどうしたらよいのかわからなかったり、その気持ちを人に伝えるすべを知らなかったり、気持ちと行動とがなかなか一致しない、でも何とかしたいし、何かしたいと思っている。
実はそんな人がかなりいるのではないか。

気持ちはあるけど、次の一歩、いや半歩かもしれない、そこをためらったり、どちらへ踏み出したりしたらよいか迷っているのなら、そこに寄りそい、大丈夫だよ、と踏み出す気持ちになるような場を作っていくことが大切なのでは。
そんなことを友は教えてくれた。

そう。
もともと呼びかけに応じて集まってくる人たちは、つまりはどんどんやる人たち。極端な言い方をすれば、放っておいても、自分で何とかするだろう。
お互いを知らない、と聞けば、「じゃあ、自己紹介だ」と疑いもなく考えてしまいがちだ。
一見あたりまえのようなことにこそ、人を遠ざけてしまうものが隠れていることがある。そのことに気がついた。

為政者や権力者は、無言なのは自分たちを支持していることだと勝手に解釈する。
そんなことを続けさせてはならない。
そのためにも、声なき声を大切にしなければ。

自然エネルギーネットまつもとは、よい社会にするために、ごくごく普通の人たちが、当り前のように未来について語る、そんな場となっていけばよいのだ。そうしよう。
でも、大切なことを教えてくれる友がいなければ、ついつい少数の、いわゆる前向きな人たちだけの発想で進めてしまっていただろうと思う。
だからこそありがたかった。

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