ロケットストーブ改良記録:ペール缶焚口部分の加工
ペール缶ロケットストーブを極める。
これはちと大げさな表現だが、改良できる部分は改良したいと思う。
この連休中に改良の試みをやってみた。
ペール缶の焚口部分の加工はこんな感じで行う。
この曲げ起こす部分の高さ、ぼくはいつも15ミリメートルにしている。
ところがだ。
当然のことながらペール缶は円筒。
だから曲げ起こした部分の高さは絶対的な尺度でみると同じ高さに、つまり同一平面を形成しない。
これをなんとかしようと思い立った。
切り抜き加工のための型紙だ。
左は従来のもの、右が今回の改良版と称するものだ。
両者の違いは次の2点
1)外側の円は、改良版は横が長い楕円となっている。
2)内側の円は、改良版は横がかなり短い楕円となっている。
型紙のダウンロードはこちらから。 「katagami.pdf」をダウンロード
この型紙を用いてケガキ、切り起こし加工し、煙突を通すとこうなる。
ペール缶の曲げ起こした部分の先端が、煙突の縁とほぼ平行になっているのがわかるだろう。
新旧を比較してみよう。
違いは明らかだ。
最終的には曲げ起こしと煙突をステンレス締付け金具で固定する。ところが従来型だと、曲げ起こしの先端がペール缶の曲面にならってしまうため、曲げ起こしがやっと金具のベルトの幅の中におさまるようになる。
とても微妙だ。
だが改良版は違う。まだ金具で締め付けたことはないが、締付けの容易性や安定感は明らかにこちらのほうがよい。
型紙を作ったときは、あまりにも楕円がきついので、「ほんとうにこれでいいのか?」などと思ってしまったが、いざ作ってみると、計算した通りとはいえ、とてもうれしかった。
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コメント
ちょっとした工夫でしょうが、なかなか優れものですね。
実際に作って見たことがなければ分からない工夫なので、大変参考になります。
また、いろいろ教えてください。
今回始めてのコメントですが、ブログ拝見すると、
一人で、頷くご意見もあり、合点するところもあるので、
時々コメントで意見をいれさせてください。
よろしくお願いします。
投稿: azuminoinakabito | 2013年5月11日 (土) 20時59分