もっとエコ生活「スモールイズビューティフル」
「スモールイズビューティフル」
1973年、英国の経済学者シューマッハーが出版した『スモールイズビューティフル』は石油危機の到来を警告したことで知られる。だがそれはこの本の一面、行き過ぎた資本主義経済、巨大技術への盲目的な信仰、際限なき拡大、これら現代の姿の崩壊を論じた。
彼は、自然の原理からかけ離れない適正技術の必要性を説く。その技術の目標は次の4つだ。小さいこと、簡素なこと、安い資本でできること、非暴力的なこと。
「人間は小さいものである。だからこそ、小さいことはすばらしいのである」、このくだりが書名となった。技術も経済も、真に必要な持続可能なものにしたい。小さいこと、それは「身の丈」のことだ。足ることを知った身の丈にあった社会、それは私たちの意識と英知が作り出す。
(市民タイムス もっとエコ生活より、2012年3月28日掲載)
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