火事かどうかは俺が決める:特定秘密保護法案
ありがたいことに、今もまだ市民タイムスで月に1回のコラムを書かせてもらってる。
「こう考えた」というコーナータイトルをつけている。
今日、12月3日、123の日がその掲載日だった。
今回は「火事だっ!」という記事を書いた。
気候変動という、まさに急を要する、地球の火事という状況なのに、火事を前に議論ばかりしていて、ちっとも消火が始まらない、という内容だ。
そして、火事と言えばきなくささ、ということで、最近のとてもきなくさい動きである特定秘密保護法案についても少し触れた。こんなふうに書いた。
「火事を前にしての議論など通り越し、自分の家が燃えていても、それは火事ではないと国が決めれば誰も消してくれません。そして燃えつくされ、何もなかったものとして処理される姿を想像します」
この原稿を市民タイムスに提出した後に、自民党の石破幹事長が自身のブログで書いた。
市民のデモは、テロと本質的に変わらないと。
やはりそうか。まさにそうだ。
火事でないものを火事だといい、火事を目の前に、あれは火事ではないという。
テロは許される行為ではない。
デモはテロと同じ。
だからデモも許される行為ではない。
こんな論法も容易に成り立ってしまう。
何しろ、秘密の定義があいまいというか、政府が好きなように決めることができてしまいそうだから。
だからこの法案は廃案にしなければならない。
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