書籍・雑誌

2016年1月 2日 (土)

『夜と霧』

言わずと知れた有名な本。
実は今まで読んだことはなかった。
北杜夫の『夜と霧の隅で』は大学生の時に読んだが。

『夜と霧』をこの暮れに読んだ。
読んでよかった。
読まなければ、この本はナチスの強制収容所の悲惨な状況や収容者の苦悩を描いた本だとの思い込みが間違えであったことに気がつかずにいた。
たしかに舞台は強制収容所であり、そこでの悲惨な状況も、収容者の苦悩も出てくる。
だが、読んでみてそれはメインテーマではないと感じた。

生きるということ、人間性とはなにか、そういった問題について語られている。
つまり強制収容所の話であれば、それは知識になったりはしても、結局のところは自分とは深い関係はない。
もちろん、戦争やそれに類すること、つまり人間の尊厳をないがしろにすることを拒否するのは自分と関係のある部分ではあるが。

生きる意味、自分が生きることは何によって生かされているのか。
まさに自分自身の問題について書かれた本だった。

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2015年10月 3日 (土)

初めてのビブリオバトル

今日はぼくらの学校でビブリオバトルに出場した。
大野裕之さんの著書『チャップリンとヒトラー』を紹介し、チャンプ本となることができた。

この本そのものについては別途書くつもり。

ビブリオバトルはなかなか面白かった。
5分というプレゼン時間を厳格に守る。
自分のプレゼンについて台本はあるようなないような。
少なくとも台本を棒読みするようなプレゼンではだめだ。
その時の聴衆の雰囲気も考え、アドリブが基本ということだろう。
だが、言いたいことは事前にきちんと整理しておかないと、アドリブも散漫なものになってしまう。

本来の目的や狙いとは違うかもしれないが、ビブリオバトルはプレゼンの訓練になると思った。

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2015年10月 2日 (金)

明日からぼくらの学校

明日(10/3)、明後日(10/4)と、松本市のあがたの森文化会館を会場に、市民活動フェスタ「ぼくらの学校」を開く。
ぼくはその生徒会長(実行委員長)だ。

気がかりだった天気は良さそう。よかった。

明日はビブリオバトル(知的書評合戦)に出場予定。
ビブリオバトルは見たことないから、明日は完全なるぶっつけ本番。
さあ、どうなるか。

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2015年1月 7日 (水)

書店空白地域

書店調査会社アルメディアの調査によると、新刊本を扱う書店が地元にない自治体は332市町村に上るそうだ。
つまり自治体の5分の1だ。
しかも都道府県別にみると、北海道の47市町村に続いて長野県は35町村と全国2番目に書店空白自治体が多い。

そうだろうと思う。
ぼくが諏訪清陵の学生だった頃、学校から自宅に帰るまでの間に少なくとも4つの書店があった。
寄り道しなくて回ることができた。
今は自転車ならともかく、歩いては行く気のしないところにやっと存在する。

どうして減ったり無くなったりしたのか。
いろいろ理由はあるだろうけど、悪循環が起きたという事実はありそうだ。
書店の魅力がなくなり、足が遠のく。すると店が寂れ、ますます魅力がなくなる。

ネットの時代となったが、見方を変えれば、文字を読む時間は昔より格段に増えているような気がする。
それがホームページやメールやSNSであったにしてもだ。
少なくとも文字と無縁になったわけではない。
であれば、書店の存在する意味、存在する意味のある書店、それは何かあるように思える。

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2014年10月21日 (火)

「流域地図」の作り方

今、読んでいる本がある。明日の通勤時間中には読み終えるだろう。
それは、この本。
『「流域地図」の作り方』 岸 由二著

すごく面白い。
そうか、そう考えればよいのかと、多くのことに気づかされる。
普通の地図は行政区分をもとにした地図。
でも、自然は行政区分で成り立っているわけではない。

雨の降る生命圏の大地は、どこであれ流域という地形・生態系を単位としてできあがっている。(まえがきより)

この本は多くのことを教えてくれるし、自分も何かやってみよう、考えてみようと思う。

著者の岸さんとの出会いはこれが初めてではない。
岸さんが翻訳した、『足もとの自然から始めよう』で出会った。
これもすばらしい本だった。

どちらも環境教育のテキストに最適だ。

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2014年6月18日 (水)

レリゴーと『嫌われる勇気』

レリゴーとは、ご存知、映画『アナと雪の女王』の主題歌だ。
もちろん、レリゴーが題名であるはずはなく、”Let It GO”が正式なタイトル。
レリゴー現象とも呼ぶべき状況のようだ。
たぶんマスコミの後押しもあるだろうとは思うが、それでも映画館でこの歌を観て聴いたとき、心に刺さるものがあった。
「ありのままで」
これがぼくの心に突き刺さった。
そうだよ、そう。ありのまま。

ここ数日、通勤電車の中で読みふけった本がある。
嫌われる勇気

アドラー心理学をわかりやすく説いた本。

内容についてひと言では書くことができないが、レリゴーが心に突き刺さったのと同じ感覚で、この本もまた心に突き刺さり、しみわたった。

ありのまま。
レリゴーを聴いたときに、そう、ありのままだと思った感覚。
それを具体的に文章で示し、より具体的に解説し、解析してくれたのが『嫌われる勇気』
よい本と出会えた。
よい歌と出会えた。

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2013年11月20日 (水)

BE-PALを買った

いやあ、ほんとに久しぶりだ。
BE-PALを買った。

さっき、思い立って調べてみたら、創刊は1981年とのこと。
ぼくは1981年入社。
おお、ぼくの社会人生活とともに、BE-PALも産声をあげたのか。

なかなか買うことはないがいつも気になっている雑誌。
今回は、表紙に「ナイフと焚火を究める」とでっかでかと書いてあるのを見て、ふらふらっと買ってしまった。

ちなみに15年ほど前に、山仕事の道具の特集だったときがあり、その時も買った。
そして「諏訪鉈」というものの存在を知り、それを売っていると書いてあった店に直行した。
その時の鉈が今も愛用の鉈となっている。

どうも、刃物と火遊びには弱い。

刃物を使いこなし、火を使いこなす。
森の中ではどちらも必須の技だ。

しかも今回はロープワークまで出ている。
やはり買う運命にあったんだな。

最近は覚えることより忘れることが圧倒的に多いが、役立つロープワークのひとつくらいは身につけたい。

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2013年6月 7日 (金)

餅は餅屋、本は図書館

先日、本を調べたくて塩尻の図書館に行った。
正確に言うと、本を買おうと書店に行ったのだけど、そのジャンルの本が全くなくがっくり。
しかし期日があってどうしても調べたいことがあり、図書館へ行ったという次第

何を調べたいかというと、森の木を使った工作。
行った書店の検索機で調べると、該当しそうな本は出版はされていても、取り寄せとなるものばかりだ。

ところが図書館に行って驚いた。
あるわ、あるわ。

考えてみれば、森の木で何か工作するなんてことは、昔も今も大きな違いはない。
だから新刊である必要はないし、すこし前の本だって十分に使える。
図書館ならそんな少し前の本がみな揃えてある。


おかげで図書館の本がとても役立っている。
これからは、もう少し図書館に足を運んでみたい。

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2013年5月20日 (月)

『2033年 地図で読む未来世界』

今日の午後、自然エネルギー信州ネットの理事懇談会があった。
塩尻市から依頼された仕事の打合せもあり、今日は会社を休み、塩尻市との打合せをして、長野に出かけた。

理事懇談会は正直なところ疲れた。大切に課題について長時間にわたって考えるのだからあたりまえだ。
電車に乗る前に少しだけ平安堂に寄ってみた。
すると、前々から気になっていた本が陳列してあるのが眼にとまった。
『2033年 地図で読む未来世界

前々からというのは、この本の存在を知ったときに、とても気になり、買おうと思ったのだ。
ところがすっかり忘れていた。
だから前々から、という表現は正確ではないかも。

などという話はともかく、本を読んでからまたブログで感想など書いてみたい。

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2012年9月30日 (日)

『非電化思考のすすめ』

最近読んだ本の中でのおススメ本です。

藤村靖之さんの『非電化思考のすすめ

まさに「我が意を得たり」という内容。

ぼくたちの暮らしを便利で快適なものにするためのものだったはずの電気のために、かえって苦しくつらい思いをするのはおかしなこと。ましてや、いつのまにやら電気が主役になってしまって、電気のためにあれこれ苦労させられるのは馬鹿げた話です。

電気が不要だと言っているのではありません。
電気でなければできないこともたくさんあります。
このブログだって、電気のおかげで執筆も投稿もできる。

電気は必要な時、必要なところで、必要なだけ。
電気でなければできない使い方をしたいものだと思います。

この本は節電指南の本ではありません。
思い込みを解き放ち、これからの社会や暮らし、生き方への答を見つけていく。
そんなことが書かれていると思います。
おススメの本です。

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