古材の楽しみ
諏訪にReBuilding Center JAPAN(リビセン)がオープンしてすでに1年半以上が過ぎました。
自宅からすごく近い(歩いて5分とかからない)こともありよく通っています。気になる古材を見つけるとひとまず買っておいて「さて、これで何を作ろうか」と考え、あるいは作りたいものに合った古材をリビセンに探しに行ったり、本当に、よくぞ諏訪に、いやいや近所にリビセンができてくれたと思わずにはいられません。
古材を使ったモノづくりをいくつか経験して、ぼくなりに古材の楽しみや古材の良さを2つ見つけました、それを書きます。
まず一つめは「一材入魂」とでも言えるかもしれないこと。古材には同じものはありません。目の前にある古材で何かを作る時、失敗は許されないとも言えるわけで、その緊張感がモノづくりに気合を入れてくれます。そしてその古材の個性を活かすためのアイデア。そのアイデアは、裏返せば自己満足そのものですが、だからこそ作る喜びと完成したときの満足感がなんともいえないわけですね。
もうひとつは、古材はアバウトでよいということ。「一材入魂」とまるっきり正反対ですが、ぼくはこれによってバランスが取れているように感じています。古材の特徴として、割れや欠け・穴があったり、反っていたり、傷や染みがあったりと、ホームセンターで売っている新材の規格品とは全く異なります。古材の特徴は個性であり、特長にもなり得るもので、それが一つめの「一材入魂」と結びつくのですが、一方で古材の特徴により、いわゆるきっちりとしたものが出来上がるわけではない、「こういう材料だからここは仕方ないよね〜」という気楽さもあるのです。これがバランスが取れるゆえん。
以上2つがぼくなりの発見です。
もちろん、そのままでは捨てられてしまうものにまた活躍の場を提供するといった大きな意義など、リビセンのポリシーにおおいに共感したうえでのぼくなりの発見でした。
古材を使うと楽しくて面白い、多くの人にそれを経験してほしいなあと思っています。
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